こんにちは。とあるマイナー外科医です。
今回はダウ理論をトレードに適応したい場合には必ず必要になってくるローソク足の見方について考えていきます。
ローソク足チャートの高安更新
ダウ理論は高値安値で転換点が決定するため、一貫性のあるトレードをしたい場合には高値安値の更新の定義を決めておくことがとても重要になってきます。
みなさんご存じかと思われますが、ローソク足チャートには実体と髭があるため終値ベースのラインチャートなどより多彩な表現が可能となっています。
もし、このローソク足の多彩な表現をダウ理論を使用したトレードに生かそうと思うのであれば以下の3パターンについて自分なりに定義しておくことが重要になってきます。
- 確定した実体で高値安値を見る
- 髭で高値安値を見る
- 確定した実体と髭の両者をもって高値安値を見る
それでは実例をもってそれぞれの例を見ていきます。
確定実体だけのパターン
こちらは実体では安値を更新したが、髭では安値を更新しなかったパターンになります。
4時間足チャートなので、4時間かけて最終的に落ち着いた安値(実体)を割り、その後下降トレンドが発生しています。
傾向としては、長い時間軸ほど実体が重要視されているような印象を受けます。
髭だけ抜けているパターンはその価格帯を維持できなかった結果として扱われているのかもしれませんね。
では次に髭だけのパターンを見てみましょう。
髭だけのパターン
こちらは髭だけ高値を更新したパターンです。
よく見ると実体ではほんの少しだけ高値を更新できていません。
このパターンはいわゆる「ダマし」と言われています。
このパターンで損切されると非常に悔しいので印象に残っているだけかもしれませんが、特にわかりやすいチャートパターンになりそうな時に出てくるイメージです。
損切注文を狩ろうとしているのかは定かではないですが、感情を動かされそうなパターンであることは間違いなさそうです。
では最後に実体と髭両方で確認するパターンを見てみましょう。
確定実体と髭のパターン
こちらは実体も髭も安値を更新したパターンです。
その後は下降トレンドになっていますね。
もしダウ理論の明確な転換サインをもってトレードしているのであれば心理的にエントリーしやすいパターンではないでしょうか。
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根拠を積み上げたいのであればこのパターンだけを狙ってみてもよいかもしれません。
注意点
髭だけで高安更新を判断する場合にはリアルタイムに判別可能です。
一方で、確定実体で高安更新を判断する場合にはどの時間軸で見ているかによってその位置が変わるということになります。
4時間足の確定実体で高値を更新しても、日足の確定実体では高値更新できずに全くチャートの見え方が変わるかもしれません。
また、4時間足で実体確定を判断していると4時間毎に判定する時間が来る=そのタイミング以外は判断に使用してはならないということになります。
当たり前のことですが、確定実体を根拠に使用する場合は必ず足の確定を待ってから行動に移すようにしましょう。
実体確定の時間が使用しているチャートソフトによって異なる場合もあります。
ご自身のチャート分析ソフトの仕様を一度確認してみてもよいかもしれません。
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ローソク足の時間軸について
一般的には長い時間軸ほど確定実体の意味が重くなると言われています。
例えば日足であればその日1日分の値動きがたった1本のローソク足になります。
丸1日売り買いがあって、最後に落ち着いた価格が日足の確定実体ということになります。
5分足のローソク足1本と日足のローソク足1本では出来高が違うので重みが全く異なるということになります。
したがって、トレンドの方向を考えるときはエントリートリガーにしている時間軸よりも上の時間軸で考えるようにしたほうが合理的です。
デイトレードでは4時間足がトレンド方向の判断によく使用されているようですね。
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まとめ
トレンド転換サインを考える上で定義が必須になるローソク足の実体と髭について考えてみました。
日足の中に4時間足のローソク足は6本あります。
これを見てピンと来た方はかなりのローソク足マニアではないでしょうか。
ローソク足の足組による優位性は「ローソク足パターンの傾向分析」で検証されています。
チャート分析で統計データまで出している書籍は少ないので一読の価値がありそうですね。
それでは本日もよいトレードライフを!