こんにちは。とあるマイナー外科医です。
前回、エントリーで押し目を待つ理由について「押し目を待つ意味【RSIの本当の使い方】」で少し紹介しました。
エントリートリガーや押し目を計るツールは星の数ほどありそうですが、今回は三尊・逆三尊を工夫したエントリーポイントについての簡単なアイデアを紹介したいと思います。
相場の押し目は両極端?
裁量トレードではエントリーする際にいろいろなことを考えてしまいますね。
デイトレードなどしたことがある方であればどなたでも経験があると思いますが、押し目でエントリーするのは怖いです。
押し目を計るツールとして以前黄金比を紹介しましたが、実際にチャートを見てトレードしていると価格が反転してくる水準は心理的にエントリーしにくいレベルであることが多いように思います。
後から出来上がったチャートを見るときちんと黄金比になっていたりするのですが、場中にチャートを見ているとなぜか深押しや浅押しばかりでなかなかエントリーできないといったことがよく起こります。
満を持してエントリーすると逆行して損切り...
相場の七不思議ですね。
エントリーが値ごろ感になってしまうと恐怖心から値動きが緩くエントリーしやすそうに見えるところでエントリーしがちになりますが、そういったポイントは大抵あとで大きく逆行したり、損切りになったりします。
みんなが入りやすそうなところはみんなが仲良く損するポイントなのですね。
では、公園に集まって豆をつつくハトにならないためにはどうしたらいいでしょうか。
恐怖心を排除する
恐怖や不安は脳が作り出した虚構です。
恐怖心を排除する一つの方法はエントリートリガーをごく僅かな時間で判断できる簡単な方法にするということです。
エントリー時にいろいろな要因を考えることができないようにしてしまうことで、「その事実が起こったかどうか」だけを集中して見ることができます。
例えば以下のような工夫があるかもしれません。
①環境チェックリスト=こうなったら必ずエントリートリガーを拾うと決めている
②エントリー定時化=足確定のタイミングでしかエントリーしないと決めている
③エントリー二値化=エントリートリガーはyesかnoかの2択である
私の場合、環境チェックリストを満たしてエントリーできる状態になるのは1週間に1-2回程度です。
エントリーチャンスは少ないですが、その状態になれば必ずエントリーすると決めています。
そして確定足がエントリートリガーなのでチャートは足が確定する前後の数分だけしか見ません。
この時にはもう前後の値動きは見ておらず、確定足がエントリーの条件を満たしたかどうかだけを集中して見ています。
もし条件を満たしたら「脊髄反射で」エントリーします。
最終的には線を跨いで足が確定したかなどといったとても低レベルの話にまで落ち着くので雑念が入る余地がなくなります。
損切りも同様に簡単なものにしています。
要するに環境が完成した時点で脳が働かないようにしているということです。
ミジンコになった気持ちでトレードしてみるとよいかもしれません。
アラート機能などを使うとさらにチャートを見なくてよくなりますね。
できる限り簡単なエントリー
それでは難しいことをできるだけ考えずにできるだけ低次元なエントリーを目指してみます。
①高値(安値)を更新したら
②実体で高値(安値)更新した分を加算した右肩でエントリーする
それだけです。悩むところがなさそうですね。
それでは実際のチャートで見てみましょう。
GBPAUDの4時間足で見ていきます。
肩の水準に加算することで、浅押しにもある程度対応できそうに見えます。
機会損失になりそうでいつも早くエントリーして高掴みしてしまう、という方は一度試してみてもよいかもしれません。
実際にトレードに使用するには損切りや利確などの部分も詰めてバックテストしてエッジがあるかどうかを検証する必要がありますが、右肩を可変とするアイデアは「機会損失に対する恐怖」にも対応できそうです。
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まとめ
三尊・逆三尊のエントリーを少し工夫できるかもしれないアイデアについて紹介してみました。
実際にはほかのテクニカル的なエッジなどと組み合わせて利用する形になるかもしれませんが、その際には「日本テクニカル分析大全」が役に立つかもしれません。内容は濃く細かいのでテクニカル分析を網羅的に見たい方にはよいかもしれません。私が売らずに手元に置いている本の一つです。
このブログでは主にテクニカル分析について発信していますが、ファンダメンタル分析ができるとエントリー精度が上がると思います。
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それでは本日もよいトレードライフを!