こんにちは。とあるマイナー外科医です。
チャート分析をしたことがある方なら一度は聞いたことがある「ダウ理論」。
ダウ理論は投資の世界に多大な影響を残したチャールズ・ダウ氏の考案したマーケット理論です。
そして日経平均株価やNYダウといった平均株価はダウが考案したもので、ダウ理論と合わせて今日ではテクニカル分析の原点として多くの支持を得ています。
しかし、実際にどうやって使うのかと言われるとあまりピンとこない方も多いのではないでしょうか。
今回はダウ理論の前提について考えていきます。
ダウ理論の基本法則
ダウ理論は6つの基本法則からなっています。
- 平均はすべての事象を織り込む
- トレンドには3種類ある
- 主要トレンドは3段階からなる
- 平均は相互に確認されなければならない
- トレンドは出来高でも確認されなければならない
- トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
この6つの法則は様々な銘柄の価格の推移を説明する場面で使われていますが、トレンドがありそうなものには当てはまってしまいます。
たとえば下は東京のある時期のコロナ感染者数のデータを用いて作ってみた患者数推移とその移動平均のグラフですが、トレンドがありそうに見えますね。
ある時点で高値の切り下げと安値更新が発生し、それ以降は感染者数が下降トレンドに転じているようです。
ダウ理論は何にでも使えるのか!と思われるかもしれませんが、果たして何にでも使ってよい理論なのでしょうか。
ダウ理論の前提
今日、FXや商品相場など様々な銘柄に使われるダウ理論ですが、この理論には前提があります。
それは「平均株価」を検証することで得られた理論であるということです。
したがって、この理論を使う際にはどの市場で使うとエッジがあるのか一度考えてみるべきです。
トレンドにフォーカスを当てた理論なので、トレンドが発生しにくい銘柄に当てはめると全く使えないということがあるかもしれません。
逆に言えば平均株価はトレンドが発生しやすく、トレンドフォローで得られるエッジが多いということかもしれませんね。
私はそういった理由からFXはトレンドが続く傾向のあるものに絞って取引し、株価指数に連動するETFをメインに資産形成をする方針にしています。
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まとめ
ダウ理論を使用する前提について考えてみました。
実際にトレンド強度を可視化できるツールなどを利用してダウ理論が当てはまりやすいのか検証してみてもよいかもしれません。
トレンドフォローについては「トレンドフォロー大全」にかなりマニアックな内容まで踏み込んで書かれています。
内容は少し難しい印象ですが、読み切ったのちには一味違うトレードができそうです。
それでは、今日も良いトレードライフを!
このブログでは主にテクニカル分析について発信していますが、ファンダメンタル分析ができるとエントリー精度が上がると思います。
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