こんにちは。とあるマイナー外科医です。
ダウ理論では主に高値と安値の更新を見ながらエントリーのタイミングを計っていくわけですが、この高値と安値の位置を自信をもって決めることができますか?
じつはこの高値安値の見方、けっこう難しいんです。
高値安値はどこにある?
高値安値を考えるうえで必ず知っておいたほうがいいこと、それは「インサイドバー」と「アウトサイドバー」です。
それぞれローソク足の2本組で以下のように解説されているパターンが多いですね。
なぜこれが重要なのかというと、ある時点での高値安値の更新が有効な高値安値の更新なのかどうか考える際に必ず必要になってくる概念だからです。
インサイドバーとアウトサイドバーの概念を拡張する
週足や月足であれば2本組だけでも使えるこのパターンですが、それだけだと使いにくいので今回はこの概念を拡張します。
大きな波動のあとの値動きに対してこの概念を当てはめてみます。
ひとつながりに見える波動がチャートの左側にあったとき、その中で起こっていることはすべてインサイドとしてみます。
言葉だけではなかなか理解しにくいと思いますので下に図を示しました。
実践する際のポイントとしてはチャートをできるだけ縮小してみて、1波の区切りをつけてみるとわかりやすいかと思います。
なぜインサイド、アウトサイドの概念が重要なのか
普段からマルチタイムフレーム分析をされている方であればもうお分かりかもしれませんが、値動きがインサイドであった場合、その時間軸で反転しているように見えても上位の時間軸ではただトレンド継続している最中であることが多いからです。
「髭と実体から考えるローソク足の見方」でも少し書いたのですが、主に出来高の関係でローソク足の強さの関係には「上位足>下位足」の関係が成り立ちます。
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髭と実体から考えるローソク足の見方
こんにちは。とあるマイナー外科医です。 今回はダウ理論をトレードに適応したい場合には必ず必要になってくるローソク足の見方について考えていきます。 【DMM FX】口座開設のお申込みはこちら ローソク足 ...
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それでは実例を見ていきましょう。
GBPAUD 4時間足のチャートです。
アウトサイドでの高値更新により上昇トレンドが継続しています。
「アウトサイドな値動き=上位足でも有意な高値更新となっている可能性が高い」として、同じ期間の週足チャートを見てみます。
わかりやすいように実体チャートにしています。
ただの上昇トレンドですね。
この期間は買いオンリーで仕掛けていくとエッジのあるトレードができたかもしれません。
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まとめ
インサイド、アウトサイドの概念はトレンドの方向性を探るときに非常に重要なツールになってきます。
わかりにくいときには上位足も参照してみるとよいかもしれませんね。
実際問題、どこまでを1波としてみるかは裁量判断の場合にはけっこう難しいです。
しかし、そこを掴めるようになるとトレードにエッジが出てくると思います。
このインサイド、アウトサイドの話については「ラリー・ウィリアムズの短期売買法」に詳しく書かれています。
著者のラリー・ウィリアムズは1987年のロビンスカップで11376%(113.76倍)の驚異的リターンを出し優勝した猛者です。私の尊敬するテクニカル分析トレーダーの一人です。現代でも通じるエッジを惜しみなく公開した書籍になりますのでぜひ読んでみてください。
さて、少し難しい話でしたがいかがでしたでしょうか。
このブログでは主にテクニカル分析について発信していますが、ファンダメンタル分析ができるとエントリー精度が上がると思います。
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それでは本日も良いトレードライフを!