こんにちは。とあるマイナー外科医です。
本日は相場の転換サインとしてよく紹介されている「三尊」と「逆三尊」について考えていこうと思います。
「三尊」、「逆三尊」は他に「トリプルトップ」や「トリプルボトム」など、様々な呼び名で紹介されています。
三尊は相場の天井で、逆三尊は相場の底で出現する、優位性が高いと言われることの多いチャートパターンですね。
下図のような形で説明されていることが多いかと思います。
あなたの三尊・逆三尊は再現性がありますか?
これらのチャートパターンですが、定義をきちんとしなければ全く再現性がないということになりかねません。
例えば、なんとなく3つの頂点とネックラインだけで規定されて説明されているものをよく見かけますね。
ここで一つ質問ですが、以下の2つのパターンの違いがわかりますか?
同じく山3つ、それっぽいネックラインは引ける...
ここで、「ダウ理論の基本」を思い出してみてください。
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2つのパターンの違いはダウ理論の「明確な転換サイン」の条件を満たしているかどうかです。
この「明確な転換サイン」を満たす三尊・逆三尊はネックラインが水平線と価格の水平線割れで規定されます。
斜めに引けるネックラインの危うさ
チャート上の図で、縮尺にかかわらず見え方が変わらないものは「水平線」だけです。
トレンドラインで規定されるネックラインは縮尺で見え方が変わってしまうのです。
以下に実例を示します。
これはXAUUSDの4時間足チャートです。
きれいに意識されていそうな斜めのネックラインが形成され、緑丸でネックラインをブレイクしています。
その後の結末は右側にある通り、猛烈な踏み上げでした。
売りで入っていたら大損しそうなチャートですね。
では、このチャートを縮小してみます。
はい、ただの上昇トレンドですね。
ネックラインが割れたあとの値動きもインサイドで特に有効な値動きには見えません。
インサイドについてよくわからないという方は「その高値安値、見方あってますか?【インサイドバーとアウトサイドバー】」を読んでみてください。
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それでは、次に明確なトレンド転換サインを伴う三尊を見てみましょう。(明確なトレンド転換サイン自体が三尊・逆三尊なわけですが。)
XAUUSDの4時間足チャートになります。
きれいな三尊ですね。
下降トレンドの途中に出ており、緑丸の地点はエッジのあるトレードポイントになるかもしれませんね。
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まとめ
三尊、逆三尊のネックラインについて考えてみました。
ネックラインが水平な場合はダウ理論の「明確な転換サイン」となるため、言語的な視点から見たエッジのパーツは「トレンドラインブレイク、水平線ブレイク、三尊確定、ダウ理論の明確な転換サイン確定」をすべて包括するわけです。
一方ネックラインが斜めである場合には、包括されるエッジが「トレンドラインブレイク」しかありません。
トレンドラインブレイクのようにエントリー根拠に制限があまり課されないものはエントリータイミングが多くなり消耗します。
消耗するとエントリーに一貫性がなくなり自制なき大敗の原因になります。
がちがちにルールを固めてトレードしてみたいという方には「ギャン 神秘のスイングトレード 摂理に基づいた短期売買のタイミング」を読んでみてはいかがでしょうか。
「神秘の」と書かれていますが、実際の内容は仕掛けから手仕舞いまで細かく記されていて実践的なものとなっています。
このブログでは主にテクニカル分析について発信していますが、ファンダメンタル分析ができるとエントリー精度が上がると思います。
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それでは本日もよいトレードライフを!